Luigi Dalcuore ルイジ・ダルクオーレはサルトリア黎明期のナポリを生きてきた職人たちの中では異彩を放つ人物である。現代アートに囲まれた海沿いのアパルトマンで服を仕立てる彼は職人というより芸術家のようにも見える。 
ルイジ・ダルクオーレの仕立てる服は、非常に洗練されたものである。肩幅は広すぎず、チェストにはややボリュームを持たせ、ウエストから裾先にかけてはかなりスマートに見せる。まるで1900年代初頭のラウンジスーツイラストのようなラインである。
今サルトリア・ダルクオーレの服は世界中で扱われており、有名ブランドとなりつつある。しかしルイジ・ダルクオーレの小さな工房と熟練職人の手は、本当にビスポークを愛する大切な顧客のためだけにある。
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