ナポリでハイクラスなサルトリアを語るとき、必ず話題に上るのがサルトリア・カリエンド。三代目であり現当主のエリア・カリエンドは誇り高くそして非常に丁寧な紳士である。
エリア・カリエンドは流暢な英語を話し、顧客を親切にもてなす絵に描いたようなジェントルマンでありながら、一方で工房で働く一人のサルトでもある。これが彼の一番の魅力だ。
カリエンドを訪れたら、おそらくまるで貴族のような気高さを持つエリア・カリエンドが一人の職人として一着一着スーツを仕立てていることに驚きを隠せないだろう。
サルトリア・カリエンドはナポリでも最も高級なサルトリアの一つだが、イタリア国内だけでなく日本を含む世界中から顧客が服を仕立てに来ている。